財務諸表と監査報告書、年次報告書の違いは?【簡単解説】

香港における会計業務の大きな特徴として、日本と異なり上場していなくても、会社法により香港のすべての会社は規模の大小にかかわらず会計監査を受けなければならない点があります。

今回は財務諸表、監査報告書、年次報告書の違いを知りたい人のために、それぞれの詳細とプロセスについて説明します。

● 財務諸表(Financial Statement)
● 監査報告書(Audit Report)
● 年次報告書(Annual Return)

まず、公認会計士が収入や出金取引などの財務活動を示す会社の財務諸表を作成します。その後、クライアントの承認やコメントを得るためにドラフト版を送ります。この段階では、まだいくつかの調整を行うことができます。

財務諸表が確定された後、クライアントに署名押印してもらう実際の監査報告書(修正や調整はできない)が提供されます。
クライアントが監査報告書を承認次第、公認会計士は税務局(IRD、Inland Revenue Department)に提出し、ソフトコピーを参考用としてメールでクライアントに送付します。

年次報告書は、過去12ヶ月から変更がない場合でも、会社設立日以降、12ヶ月ごとに更新して会社登記所(Company Registry)へ提出する必要があります。会社登記所へ提出する年次報告書は、税務局へ提出する監査報告書(財務数値)とはまったく異なります。

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