賃金助成金申請開始!申請の手順を解説

香港政府は、2月に開始した「防疫抗疫ファンド」の第1弾に続き、第2弾では雇用支援スキーム(Employment Support Scheme、ESS)を設立しました。ESSの目的は、一時解雇や余剰人員整理の対象となりうる従業員の雇用を維持するために、雇用主を対象に一定期間の賃金助成金による財政支援を提供することです。

政府は申請条件に合致する雇用主に6ヶ月間賃金助成金を提供します。助成金の支払いは、2回に分けて行われます。ほとんどの場合、申請から3~4週間後に助成金が支給され、第1期(6~8月分)は 6月まで、第2期(9~11月分)は9月までに支給する予定となります。第1期の申請期間は5月25日の午前9時から6月14日の午後11時59分までとなります。政府報道官によると、初日だけで約6万8,000件の申請を受理したとのことです。

ESSに参加する雇用主は、助成金受取期間中に、従業員を解雇しない事を約束する必要があります。そして、助成金は全額従業員に給与を支払うために用いなければなりません。違反した場合、助成金の全部または一部を返還、罰金などの対象となります。

申請方法と手順

ESSのウェブサイトからオンライン申請します。
http://www.ess.gov.hk/

1) 申請の性質を選択します。
  ● MPF(強制積立金制度/Mandatory Provident Fund)に加入している雇用主
  ● ORSO(退職積立金制度/Occupation Retirement Schemes)を設立した雇用主
  ● MPFとORSOを同時に加入している雇用主
  ● 自営業者
 ※口座は2020年3月31日以前に開設されている必要があります。

2) 7つの適格基準を確認し、すべてが適切に満たされていることを確認する必要があります。

3) 必要書類や情報を準備し、必要事項を入力します。
  ● 会社名(中国語の会社名がない場合は空欄で大丈夫)
  ● 商業登記証(Business Registration)番号
  ● 商業登記と同じ会社登記住所
  ● 雇用主は2019年12月から2020年3月までの4ヶ月の中から、支給金額計算の基準となる任意のひと月(特定月)を選択
  ● MPF信託会社名、スキーム名および登録/参加番号
  ● 会社の銀行情報(所有者名、銀行名、口座番号)および最新の銀行ステートメント
  ● 連絡先(名前、メールアドレス、携帯番号)

上記の情報をすべて入力したら、[確認]ボタンをクリックします。最終確認ページが表示されます。

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