香港、コロナ感染再拡大で規制再強化

香港政府は、7月に入ってから新型コロナウイルス感染が再び拡大していること受け、15日からソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置を再び強化すると発表しました。19日現在、累計感染者数は1,885人となり、2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の1,755人を上回りました。

主な措置は、以下のとおりとなります。

公共交通機関でのマスク着用義務化

28日まで、公共交通機関では、マスク着用が義務化されます。未着用の場合、5,000香港ドルの罰金の対象となります。バスやタクシー運転手はマスクを着用していない人の乗車を拒否できます。

午後6時以降店内飲食禁止

28日まで、午後6時から朝5時まで飲食店内での食事が禁じられ、持ち帰りサービスのみとなります。また、1テーブルの着席者数は8人から4人までになり、収容できる客数は総座席数の60%から50%に減らされました。飲食店内でのパフォーマンスやダンス、カラオケ、マージャンは禁止となります。制限に違反した飲食店経営者などは最大罰金5万香港ドルおよび禁固6ヶ月の対象となります。

公共の場での集まりは4人まで

28日まで、集会の人数制限は、最大50人から最大4人となりました。ただし、結婚式は20人を上限に行うことが認められますが、飲食物を提供しないことを前提とするとしました。制限に違反した集会参加者、主催者と集会場所の経営者は最大罰金2万5,000香港ドルおよび禁固6ヶ月の対象となります。

スポーツジム、バーなどの施設が一時閉鎖

28日まで、ゲームセンター、サウナ、スポーツジム、アミューズメント施設(ビリヤード場、ボウリング場、アイススケートリンクなど)、公共の娯楽施設(映画館、劇場など)、パーティールーム、バー、パブ、ナイトクラブ、カラオケ、雀荘、エステとマッサージは一時閉鎖となります。制限に違反した経営者などは最大罰金5万香港ドルおよび禁固6ヶ月の対象となります。

また、公共図書館、博物館、コンサートホール、プール、運動場、ビーチ、キャンプ場などの屋内外施設も一時閉鎖となります。

指定地からの入境者、陰性証明書が必要

25日から、指定した高リスク地域(バングラディシュ、インド、インドネシア、ネパール、パキスタン、フィリピンと南アフリカ)からの入境者(過去14日以内の同地滞在経験者を含む)は、出発前72時間以内に受けたPCR検査の結果が陰性である証明書と、到着日から14日間以上の香港でのホテル予約確認書の提示が必要となります。違反者は1万香港ドルの罰金または禁固6ヶ月の対象となります。

香港ディズニーランド、オーシャンパークが再休園

6月18日から営業を再開した香港ディズニーランド・リゾートは政府の要求に応じて、15日から再び一時休園に入りました。再開時期は未定となっています。ただ、リゾートホテルは安全対策を実施しながら営業を継続します。

また、6月13日から再開した香港オーシャンパークは14日から21日まで再び休園となりました。

ブックフェアが開催延期

毎年約100万人が来場する「ブックフェア」は15日の開催を延期、同時期に開催を予定していた「スポーツ・レジャーエキスポ」、「教育・キャリアエキスポ」、「アントレプレナーデー」の各見本市も延期となりました。

全学校夏休みを前倒し

学校に通う生徒の感染が相次いで判明されたので、教育局はすべての幼稚園と小中学校について、夏休み開始を前倒しして13日から休校すると発表しました。

]]>