雇用支援スキーム第2期が申請開始

香港政府が雇用主に従業員給与の50%(上限9,000香港ドル/月)を6ヶ月間助成する雇用支援スキーム(Employment Support Scheme、ESS)の第2期(9~11月分)の申請受付を開始しました。第2期の申請期間は8月31日の午前7時から9月13日の午後11時59分までとなり、助成金の支給は申請から3~4週間後の予定となります。

第1期(6~8月分)は16万8,000社から申請があり、約15万件に助成金を支給されました。支給総額は440億香港ドルに上り、190万人がその対象となりました。

前回と異なるのは65歳以上でもMPFに加入している場合は対象となる点と、前回は対象から外れていた大手不動産会社と恵康(Wellcome)と百佳(PARKnSHOP)の2つの大型スーパーマーケットチェーンも対象になりました。その代わり香港政府は、助成金の対象に組み込むかわりにこの2大スーパーに対して、顧客と非政府組織(NGO)を対象に割引券の配布などの多くの優待を実施することを求めています。

第2期の申請条件や方法は第1期とほぼ同じですが、第1期に「助成金を従業員給与に使用しなかった、従業員数を減らした」などが見られれば、助成金返還や罰金の対象となり第2期の申請処理に追加の時間がかかるとのことです。また、自営業者は第1期に助成金を受け取った場合は第2期には申請できません。

申請の対象者となる方

● 2020年3月31日以前からMPF(強制積立金制度)またはOSRO(退職積立金制度)に加入していること
● 60日以上連続して雇用されている18~64歳であること
● 65歳以上でもMPFに加入している場合は対象となる
● 2020年3月31日以前からMPF口座を保有している自営業者(個人事業主やパートナシップ事業の方)で、第1期(6~8月分)に7,500香港ドルの助成金を受け取っていない人

申請の対象外となる方

● 政府機関や政府所有会社
● 「Catering Business (Social Distancing) Subsidy Scheme」の助成金を申請済のレストラン、カラオケ、バー、ナイトクラブなど
● スクールバス運転手やツアー運転手で、すでに別の助成金を申請している自営業者

申請方法と手順

ESSのウェブサイトからオンライン申請します。
http://www.ess.gov.hk/

申請ページの左側は「第1期の助成金を受取済」、右側は「第1期の助成金を未受取」の申請として分かれています。

第1期の助成金を受取済の場合
第1期と同じ申請番号、パスワード、携帯番号を入れてログインし、必要書類をアップロードします。(第1期と変更ない場合は不要)

第1期の助成金を未受取の場合
前回のブログをご参照ください。

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