法人向けアプリペイミー・フォー・ビジネス
香港には、Apple Pay、WeChat Pay、AliPayなど様々なモバイル決済方法があり、HSBCの「PayMe(ペイミー)」も香港で非常に人気があります。利用者が190万人を突破し、香港でのP2P決済(個人間送金)サービスの市場シェアは50%を超えています。
PayMeは現金に代わって、手数料なしですぐに送金することができます。P2P決済、またはP2M決済(個人・事業者間)の方が現金よりも優れているため、多くの小規模な事業者はPayMeで代金を受け取ります。
HSBCはP2M決済の普及を目指すために、2019年に法人向けアプリ「PayMe for Business(ペイミー・フォー・ビジネス)」を導入しました。2019年7月時点で加盟店数が3,000店を超え、現在も増え続けています。
ここでは、PayMeとPayMe for Businessのメリット・制限について解説します。
PayMe(個人向けサービス)
メリット:
● 香港銀行のユーザーであれば登録可能
● 簡単な個人情報と電話番号またはFacebookアカウントを入力するだけで手軽にアカウント登録ができる
● 香港内で発行されたクレジットカードで残高をチャージできる
● eDDA(Electronic Direct Debit Authorization)を通じて、HSBC以外の12社の香港銀行で残高をチャージできる
● 取引手数料なし
● HSBCの銀行口座への即時送金が可能
制限:
● 取引する場合、認証するために有効な香港の身分証明書と有効な個人のVISAカードまたはMastercardカード、香港の香港ドル口座が必要
● HSBC以外の銀行口座への着金までには約2~3営業日がかかる
● クレジットカードからのチャージ上限金額は月2,000香港ドルまで
PayMe For Business(法人向けサービス)
メリット :
● 入金限度額なし
● 振込限度額がなく、HSBCの法人口座への即時送金が可能
● 払い戻し機能あり、一部または全額の払い戻しが可能
● 取引記録および簡単な取引統計データの参照とダウンロードが可能。1日の総売上高、平均売上高、新規・既存 客数、純利益、手数料などのデータも確認できる
制限:
● アカウントを開設するには、HSBC香港の法人口座ネットバンキングのアカウントが必要
● 1取引ごとに1.2%/1.5%*の手数料がかかる
*PayMe for Businessアプリでの取引は1.2%の手数料がかかり、PayMe API(統合されたサイト、他のモバイルアプリなど)での取引は1.5%の手数料がかかる
● 店のオーナーと従業員は同じ法人携帯電話番号でログインする必要がある
● 1つの会社が1つのPayMe for Businessアカウントしか持てない
● PayMe for Businessサービスは香港でのみ利用できる
● 最小返金額が0.01香港ドルから可能であり、最大返金額は元の取引金額を超えてはならない。
詳しくはHSBC香港のオフィシャルサイト(https://payme.hsbc.com.hk/)をご確認ください。
HSBCセキュリティデバイスが利用不可に
香港HSBCがセキュリティデバイスの新規発行を停止
香港HSBCを利用されている方に大きなニュースです。
HSBCは今後、新しいセキュリティデバイスを発行しない、また旧セキュリティデバイスの入れ替え(リプレース)も行わない事を発表しました。
こちらのHSBC公式サイトで発表されています。
https://www.hsbc.com.hk/ways-to-bank/internet/security-key/

PIN-Protected Security Device
As of 1 March 2020, we no longer issue a physical Security Device for Personal Internet Banking customers with password setup, except for customers with accessibility needs. Customers may to download HSBC HK Mobile Banking app and switch to Mobile Security Key for more convenient banking services.
念の為、簡単な翻訳を載せておきます。
セキュリティデバイスについて
2020年3月1日をもって、HSBCは個人口座インターネットバンキングに対するセキュリティデバイスを発行しない事を決めました。HSBC顧客はHSBC HKモバイルバンキングアプリをダウンロードし、モバイルセキュリティキーによるログインへの変更が可能です。
今後のHSBC利用にはアプリが必須
これにより、今後新たにHSBC個人口座を開設される方は、スマホ利用者でHSBCのアプリを使用できる方に限定される事になります。また、今のセキュリティデバイスはしばらく使えるようですが、もし電池切れなどで使えなくなったり故障した場合、新しいものは発行してもらえませんので、アプリ利用に切り替える必要が出てきます。
アプリについてはこちらのページで開設がされています。
https://www.hsbc.com.hk/ways-to-bank/internet/security-key/
アプリに使い方についても別記事にて解説予定です。