香港法人社名の7つの注意点
1. Limitedが必要
法人名には英語の場合必ず「Limited」をつける必要があります。中国語名の場合は「有限会社」をつけます。これは株主が将来の債務に対して有限責任を取ることを意味しています。
2. 簡体字は使えない
漢字の法人名をつける場合、香港の標準語である簡体字しか使うことが出来ません。香港は中国の一部なので簡体字が使えると思っている方もいますが、気をつけて下さい。
3. 英語名だけで登記可能
香港の法人とはいっても、必ず漢字の名称が必要というわけではありません。漢字の会社名、英語の会社名、両方つける事が出来ますし、またどちらかだけでも可能です。但し、ひとつの会社名に漢字と英語を混ぜてはいけません。
4. 使える言葉には制限がある
一番引っかかりやすいのがこの点ですが、会社名にはどんな言葉も使えるわけではありません。例えば、ライセンスが必要な「銀行」「保険」などの言葉は別途ライセンスを申請しなければ使うことが出来ません。また、投資関連の言葉も概ね規制されています。
また、政府と関連することを匂わせるような表現も禁止されています。
禁止されている英語表現:bank, insurance, investment, securities, governmentなど
5. 業務と関係なくてもOK
香港会社法においては会社名が業務範囲と関連することは要求されていません。その為、禁止表現を除けばどんな会社名でもつける事が出来ます。また、香港法人は基本的に経営範囲においての規制がありません。
6. 会社名は後から変更可能
会社名はいつでも変更することが出来ます。業務範囲への関連等が要求されていない為、別途審査等もありません。
7. 資本金と会社名は関係無し
香港では資本金は1香港ドルから法人設立が可能です。そして、登録資本金の額に関係なく、国際、集団、株式支配、実業などの言葉を会社名に使うことが出来ます。
法人登記申請する前に使用可能かどうかチェック
以上、7つの注意事項を見てきました。他の国に比べればだいぶ緩い規制だとは思いますが、禁止表現にだけは気をつける必要があります。また、当然ながら既に登記されている会社名を使うことは出来ませんので、申請する前に事前に類似商号調査をする事が必要です。
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