市場調査は本当に必要?進出時に留意すべき海外との5つの違い
ビジネスのグローバル化がトレンドとして叫ばれるようになってから長い時間が経ちますが、海外進出は未だに企業の高いハードルとなっています。海外進出には多くの落とし穴があり、それが進出の足かせになっている場合が見受けられます。
そこで、このブログでは海外進出の際の基本となる市場調査の必要性と陥りやすい失敗について解説します。
まず、未知の市場である海外に自社商品を輸出する場合、このような事を考えていないでしょうか?
・「日本製」だから必ず気に入ってもらえるだろう;
・日本国内で大人気だから海外でも大丈夫だろう;
・商品の独自性が海外顧客にも受け入れられるだろう;
・日本で実績があるから海外での資金調達もできるだろう;
しかし、日本と海外ではビジネスに関わる全てが異なると考えるべきです。日本と海外の主な違いを5つ挙げるとすれば以下の通りです。
1. 言語:
英語やヒンディー語など文字表記が全く違う言語はともかく、中国語は日本語の漢字と似ているように見えます。しかし同じ文字で全く違う意味を持つ言葉は少なくありません。例えば、日本語の「以上・以下」は数字それ自身も含まれますが、中国語では含みません。含めたい場合は「或以上・或以下」を使います。
2. 法律:
国にはそれぞれ違う法律があり、地方にもまた違う条例があります。海外での人材雇用、出店などをする場合は特に注意する必要があります。
3. 顧客:
お客様の文化や習慣の違いから、同じ商品でも国・地方によって受ける客層・ターゲットも異なる可能性があります。
4. 商習慣:
タイでのビジネススピードは日本の3倍以上だったり、香港では欧米と同じくビジネスでは相手のことを苗字より先に名前で呼んだり、日本との商習慣が異なります。
5. 常識:
時間に対する感覚の差、室内で靴を履くか履かないかなど、日本での常識が世界には通じない場合があります。
ひとつひとつは小さな違いに見えます。しかしそれが大きな誤解に繋がる可能性があり、全く違う環境と考えた方が無難です。
思い込みを捨て、事前にきちんと市場調査を行っておくことで、海外進出の多くの落とし穴を回避できます。では市場調査は具体的にどのようにやればいいのか、次回のブログでご紹介したいと思います。
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