大幅に緩和!香港の最新入境措置・防疫措置
12月28日、香港政府は入境措置と防疫措置を大幅に緩和すると発表しました。
約3年間の厳格な制限から通常生活に戻る大きな一歩ではありますが、パンデミックに関する制限はまだ若干残っています。
今回の記事では、香港政府における現時点(2022年12月29日)での最新入境措置・防疫措置についてまとめてご紹介します。
香港への入境措置(2022年12月29日より実施)
事前確認
香港居民・非香港居民問わず、香港への到着日に3歳以上である場合、全ての入境者(出発地問わず)を対象に「搭乗前24時間内に行ったRAT検査の陰性結果」もしくは「搭乗前48時間内に行ったPCR検査の陰性結果」が必須となっています。香港政府の関係者はテスト結果の提示を要求する場合があるため、検査結果は90日間保有してください。
過去必須となっていたオンラインでの健康申告は今後任意となります。
非香港居民が香港に入国するためのワクチン接種条件には変更がないため、搭乗日時点で12歳以上である場合、「香港政府が定めるワクチンを完全接種(*1)」し有効なワクチン接種証明書を提示する必要があります。
*1:香港政府による「完全接種」の定義は、下記のURLで記載された必要回数を「香港到着日の14日間前に」接種を完了することです。
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/list_of_recognised_covid19_vaccines.pdf
香港に入国後
新しい規定では、香港到着後のPCR検査が全て不要になります。
以前強制であった「到着後5日間の自己観察期間でのRAT検査結果のオンライン申告」は「必須」から「推奨」へと変更されます。結果が陽性の場合は衛生署衛生防護中心(CHP)へのオンライン申告により、政府からの支援が提供されます。
また、12月29日より香港でのワクチンパスの廃止により、短期滞在者向けの「臨時ワクチンパス」も廃止となります。
香港での防疫措置(2022年12月29日より実施)
濃厚接触者に関する防疫措置の撤廃
コロナ感染者の濃厚接触者の指定と強制隔離は撤廃されます。しかし、感染者の隔離は引き続き必要です。
ワクチンパスが廃止
これまでワクチン接種未完成者の施設への出入りを制限していた「ワクチンパス」は完全廃止となり、今後はワクチンの接種状況に関係なく飲食店や娯楽施設などに自由に入店・入場できるようになります。
ソーシャルディスタンス制限令は「マスク着用義務」以外全て廃止
これまで飲食店やテーマパークなど各施設で実施されていた「テーブル間隔、収容人数」などの制限は全て撤廃となり、公共の場での集まりの人数制限も撤廃となります。
しかし、「マスク着用義務」は引き続き実施され、飲食時、運動時、入浴時などの場合のみマスク着用が不要となります。
マスク着用義務範囲の詳細はこちらのURLにて随時更新されています:
https://gia.info.gov.hk/general/202212/29/P2022122900035_409576_1_1672250873961.pdf
政府によるPCR検査について
住宅への毎日の強制PCR検査は12月29日より完全廃止となりますが、80ヶ所以上のコミュニティーテストセンター(CTC)とコミュニティーテストステーション(CTS)は引き続き運営する予定です。無料で検査を受けるには「Leave Home Safe」アプリでの予約もしくは下記のサイトでの予約が必要になります。
https://booking.communitytest.gov.hk/form/index_tc.jsp
年長者向けの防疫措置は維持、学校向けの防疫措置は緩和
免疫力の低い年長者を守るために、養護ホームや身体障害者生活施設の従業員は毎日のRAT検査と定期的なPCR検査が引き続き必要となります。入居者は毎日のRAT検査が必要で、訪問者は訪問前48時間内に行ったPCR検査の陰性結果を提示しなければなりません。
学校について、ワクチンパスの廃止につき、教職員及び訪問者のワクチン接種状況は不問になり、全ての生徒の放課後活動が可能となります。
しかし、教職員及び全生徒は毎日登校前の検温とRAT検査が引き続き必要です。2023年1月31日まで、RAT検査で陽性の者は登校禁止となり、ワクチン接種率が政府の要求に達した学校のみが全日の対面授業が可能です。
また、中学校(高校を含む)は2023年2月1日より、小学校と幼稚園は2月15日よりワクチンの接種率を問わず全日対面授業が再開できる予定です。
一方、下記の社区隔離施設は引き続き運営する予定で、伝染防止のために隔離を希望する感染者は陽性結果申告サイトにて申し込むことができます。
https://www.coronavirus.gov.hk/pdf/Community_Isolation_Facilities.pdf
香港での入境措置と防疫措置が一気に緩和されることで、飲食業、観光業など各業界は回復する見込みです。
一方、感染数データに未だに疑念が残っている中国の出入国制限が緩和することを受け、世界各国が渡航前中国(一部の国では香港・マカオ含む)に滞在したことのある者に入境制限を新しく設けているため、渡航前目的地の入境措置・防疫措置を事前確認することをおすすめします。
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