香港の最新失業率は4.2%に上昇
香港政府が20日発表した今年1月から3月までの失業率(速報値、季節調整済み)は4.2%で、10年8~10月(4.2%)以来約9年半ぶりの高水準となった。19年12月~20年2月の3.7%から0.5ポイント上昇した。
source: tradingeconomics.com
不完全雇用率は2.1%で10年ぶり高水準。12月~2月の1.5%から0.6ポイント上昇した。総就業者数と総労働人口はそれぞれ前年比3.6%減、2.2%減で、統計開始以来過去最大の減少幅となった。
データによると、1月~3月の総就業者数は約4万8800人減少し372万人、総労働人口は約2万800人減少し388万2200人となった。
多くの主要産業の失業率と不完全雇用率が上昇し、建設や小売り・宿泊・飲食業界の悪化が顕著だった。消費や観光関連産業の失業率は6.8%で、2009年の世界金融危機以来の高水準。不完全雇用率は3.9%で2003年のSARS以来の高水準。
労工・福利局の羅致光(ら・ちこう)局長は香港の経済状況について、依然疲弊しており、労働力市場をさらに縮小させたと指摘。新型コロナウィルスにより、労働力市場は短期的に大きな圧力を受け続けることになるが、経済振興、市民の負担軽減のため、香港政府は過去最大規模の経済対策を展開し、各措置の進捗状況と成果を含め、推移に細心の注意を払う考えを示したと示した。
出典:香港政府統計処
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