香港の失業率は引き続き高水準、一方で9月の求人は前月比 80%増加
香港の失業率増加に関わるニュースをお届けします。
労工‧福利局 羅致光(ロー・チ・コウ)局長は、求人件数の大幅な増加は労働市場が安定する予兆であると語りました。しかし, この数字は実際の状況を反映していない可能性があり、政府の救援対策が無ければ、失業率はさらに上昇するかもしれません。
9月は前月に比べ求人が80%増加し、過去16年で最も高い6.4%の失業率であった香港の労働市場には若干の回復傾向が見えると指摘しました。
労工‧福利局局長 羅致光(ロー・チ・コウ)は、新型コロナウイルスのパンデミックがピークからある程度缓和された結果、求人件数の急増は労働市場の安定化の予兆であり。「多くの経済指標が一定値に達すると、逆の方向へ転換する」と述べました。ロー氏は当局が就職説明会と再訓練プログラムを開始し、それに参加する労働者がより良い仕事を見つけるのを支援すると語りました。
「失業問題は今深刻では無いと考えるべきではない」と樹仁大学経済財務学部副社長李樹甘(リー・シュ・カム)は言いました。「欠員補充の募集が急増する事はポジティブな要素ではなく、誤解を招く可能性があります」との事です。
「コロナウイルスの制限が緩和されると、小売業者やレストランはスタッフを増員する必要があります。求人は増えても、失業者の人数増加は止められません。つまり、失業問題は今深刻ではないと考えるべきではありません。」
観光業界も打撃を受けており、Cathay Pacificと旅行代理店のスタッフは減少しています。Pro-establishment lawmaker Kwok Wai-keung, of the Federation of Trade Unionsは、政府の雇用支援プログラムが終了すると、解雇される従業員の数は求人の増加を超えると指摘しました。
「さらに、募集されている仕事が失業者には適していない可能性もあります。例えば、派遣センターから高齢者介護施設で働くよう依頼することはできません。彼らは高齢者の介護訓練を受けていない為です。」
香港政府は、環境保護、リサイクル、テクノロジー、その他の分野で多くの雇用を生み出せば、香港の生活の質と経済は必ず改善されると述べました。
先週、バプテスト大学の人材戦略開発センターの専門家は、パニック経済が改善できず、政府の救済措置が中止される場合は、今年末まで香港の失業率が低下しないまま維持していく可能性があると指摘しました。
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