世界の旅行制限についての香港政府まとめ
昨今の状況を鑑み、香港政府新聞處 (Information Services Department)では全世界の渡航禁止状況や航空制限についてまとめています。その中から日本関連のものを抜粋したものが以下になります。
感染者数:1372件 (3/13更新。3/12は1316件)
禁止・制限事項:
(1月31日付) 湖北省並びに中国本土(含む香港)への、不要不急の渡航をしないよう勧告。
(2月1日付) 日本国民以外で過去14日間に湖北省を訪問した者又はその省発行のパスポート保持者の入国禁止。
(2月13日付) 過去14日間に浙江省を訪れた外国人、およびそこで発行されたパスポートを持っている人への入国を拒否。
また、日本の港への入港目的かつコロナウイルスの発生リスクのある旅客船に乗った外国人の入国を拒否。
(2月13日付) コロナウイルス患者とみなされる外国人への入国を拒否。また感染の疑いのある外国人に検疫を課す。
(3月9日付) 中国(香港、マカオを含む)からの旅行者は、指定された場所で14日間の自己隔離をし、公共交通機関の使用を控えるよう求められる。
また、香港、マカオ、および韓国へのビザ免除措置を停止する。
中国と韓国に関しては、すでに発行されたシングルまたマルチ入国ビザを一時停止する。
(3月14日付) 香港居住者・非居住者を問わず、過去14日間にフランス(ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域、グランドエスト地域)、ドイツ(ノルトラインヴェストファーレン地域)、日本(北海道)、スペイン(ラ・リオハ、マドリッド、バスク地域)、イタリア全域を訪問した入境者について、検疫センターに隔離する。
航空制限・中止事項:
(1月24日付) 全日空は武漢へのフライトを中止。
(2月10日付) 全日空は成田国際空港と北京間のフライトを中止。
(2月17日付) 日本航空は成田国際空港と北京間のフライトを中止。
(2月17日付) 全日空は関西国際空港と香港間のフライトを中止。
(2月17日付) ピーチアビエーションは沖縄空港と香港間のフライトを中止。
(2月21日付) 日本航空は段階的に東京と香港間のフライトを減便。
(2月23日付) ジェットスター・ジャパンは成田国際空港と香港間のフライトを中止。
(3月2日付) ピーチアビエーションは関西国際空港と香港間のフライトを中止。
(3月9日付) 日本政府は、中国(香港、マカオを含む)及び韓国からの成田空港並びに関西空港への旅客便の到着を制限。
また中国(香港、マカオを含む)と韓国からの旅客船舶停止を要求。
(3月13日記) なお、以下10か国は日本からの入国者に対して何らかの規制(入国拒否、隔離、申告など)を行っている。Argentina、Croatia、Cyprus、India、Israel、Kazakhstan、Lithuania、Malta、Nepal、Thailand。 詳細は各国のホームページなどを参照のこと。
参考:香港日本人商工会議所
HSBCセキュリティデバイスが利用不可に
香港HSBCがセキュリティデバイスの新規発行を停止
香港HSBCを利用されている方に大きなニュースです。
HSBCは今後、新しいセキュリティデバイスを発行しない、また旧セキュリティデバイスの入れ替え(リプレース)も行わない事を発表しました。
こちらのHSBC公式サイトで発表されています。
https://www.hsbc.com.hk/ways-to-bank/internet/security-key/

PIN-Protected Security Device
As of 1 March 2020, we no longer issue a physical Security Device for Personal Internet Banking customers with password setup, except for customers with accessibility needs. Customers may to download HSBC HK Mobile Banking app and switch to Mobile Security Key for more convenient banking services.
念の為、簡単な翻訳を載せておきます。
セキュリティデバイスについて
2020年3月1日をもって、HSBCは個人口座インターネットバンキングに対するセキュリティデバイスを発行しない事を決めました。HSBC顧客はHSBC HKモバイルバンキングアプリをダウンロードし、モバイルセキュリティキーによるログインへの変更が可能です。
今後のHSBC利用にはアプリが必須
これにより、今後新たにHSBC個人口座を開設される方は、スマホ利用者でHSBCのアプリを使用できる方に限定される事になります。また、今のセキュリティデバイスはしばらく使えるようですが、もし電池切れなどで使えなくなったり故障した場合、新しいものは発行してもらえませんので、アプリ利用に切り替える必要が出てきます。
アプリについてはこちらのページで開設がされています。
https://www.hsbc.com.hk/ways-to-bank/internet/security-key/
アプリに使い方についても別記事にて解説予定です。
マカオが検疫強化、日本など4カ国も対象に
出典:NNN ASIA
マカオ政府は8日、同日正午から、過去14日以内に日本、ドイツ、フランス、スペインに滞在歴のある入境者を対象に検疫を強化すると発表した。政府衛生署の規定に基づき、過去14日間に4カ国へ訪問歴のある旅客に対し、医学検査を義務付ける。4カ国での新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置。
また10日正午からは、過去14日間に日本、ドイツ、フランス、スペインを訪問した入境者に対し、状況に応じた措置を講じる。
マカオ居住者は、自宅や政府の指定場所で14日間の医学観察を受ける。非マカオ居住者は政府指定のホテルで健康観察を受けるが、必要な費用は自己負担となる。事実上の「隔離生活」を強いられる。もしくは、マカオから退去する必要がある。
これとは別に、過去14日間に韓国、イタリア、イランの3カ国を訪問した入境者を対象に実施している、指定場所での14日間の健康観察も継続する。
政府によると、違反者は刑事責任が問われるほか、強制隔離措置を受ける可能性がある。
出典:NNN ASIA
「水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置」についてのQ&A
日本政府の「水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置」についてのQ&A
3月5日に,日本政府は「水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置」として,中国(香港及びマカオを含みます。以下すべて同じ)及び韓国について,以下の措置を発表しました。
これらの措置は3月9日午前0時から3月末日までの間,実施され,この期間は場合により更新される可能性があります。(情報のアップデートがあり次第,適宜掲載いたします。)
1.検疫の強化
中国及び韓国からの入国者に対し、検疫所長の指定する場所で14日間待機し、国内において公共交通機関を使用しないことを要請。
2.航空機の到着空港の限定等
(1)航空機:中国又は韓国からの航空旅客便の到着空港を成田国際空港と関西国際空港に限定するよう要請。
(2)船舶:中国又は韓国からの旅客運送を停止するよう要請。
3.査証の制限等
(1)中国及び韓国に所在する日本国大使館又は総領事館で発給された一次・数次査証の効力を停止。
(2)香港及びマカオ並びに韓国に対する査証免除措置を停止。
○なお,同措置の概要については,総理官邸ホームページもご参照下さい
(3月5日新型コロナ感染症対策本部第17回会合資料2)https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020305.pdf
(参考)同措置の英文,中国語文は以下をご参照ください。
英文:https://www.hk.emb-japan.go.jp/files/100012614.pdf
中国語文:https://www.hk.emb-japan.go.jp/files/100012592.pdf
全体について
問1 今回の「措置」で言われている「中国」とは,香港・マカオを含むのでしょうか?
○香港及びマカオも含まれます(このQ&A全体についても,すべて同じです)。
問2 今回の「措置」の期間はいつまででしょうか?
○これらの措置は,3月9日午前0時から3月末日までの間,実施されます。この期間は場合により更新される可能性があります。
(情報のアップデートがあり次第,適宜掲載いたします。)
問3 このQ&Aに掲載されている事項以外のことについて知りたいのですが・・・。
○その他の具体的な詳細等については,判明次第迅速に領事メールやこのQ&A等でお知らせします。
「検疫の強化」について
問4 中国からの入国者に係る検疫強化措置の対象について,日本人は含まれるのでしょうか?また,中国在住の外国人は含まれるのでしょうか?
○日本人,外国人のいずれも含まれます。
問5 中国発で日本をトランジットして第三国(例えば米国)に向かう場合,乗客はこの措置の対象となるのでしょうか?
○この場合の乗客に対して措置を講じることは考えられていません。
問6 日本でビジネスを展開しているのですが,14日間の待機は免除されるのでしょうか?
○中国からの入国者に対しては,14日間の待機等が要請されます。免除とはなりません。
問7 待機等についての「要請」という言葉の解釈について,「任意」なのでしょうか「強制」なのでしょうか?また,法的拘束力はあるのでしょうか?また,措置に違反した場合にどのような法的責任を伴うのでしょうか?
○この措置はあくまでも要請であり,法的拘束力や罰則はありません。政府への今次対策へのご協力をお願いします。
問8 「検疫所長の指定する場所」とは具体的にどこでしょうか?
○国内にご自宅があれば,ご自宅を基本とします。それ以外の場合の施設等については検討中です。
問9 14日間の待機の間にかかる費用は誰が負担するのでしょうか?
○費用は自己負担となります。
問10 隔離対象者に対しては,日本政府として,通訳の手配やホットラインの開設など現地での支援は提供されるのでしょうか?
○費用は自己負担となります。国内にご自宅のない方についての施設等については検討中です。
問11 「国内において公共交通機関を使用しないこと」の「公共交通機関」とは何を指すのでしょうか?タクシーも含まれるのですか?
○電車,バス等が該当します。タクシーについては検討中です。
問12 3月9日より前に香港から日本に入国するのですが,その場合も14日間待機となるのでしょうか?
○この措置は3月9日午前0時から行われます。それ以前に入国する場合には対象外となります。
問13 3月9日以降に香港から日本に一時帰国し,日本滞在14日未満で香港に帰る場合,日本出国は可能でしょうか?
○3月9日午前0時以降は,入国者については,指定される場所で14日間待機すること等が要請されています。
「査証の制限等」について
問14 査証免除措置を停止する際,すでに日本に入境している人間については,どのような影響を受けるのでしょうか?
○今回の措置について,既に日本に入境している方については影響はありません。
問15 BNOパスポートを保有する香港人はどのような対応となるのでしょうか?
○BNOパスポートは査証免除措置の停止対象であり,3月9日午前0時から査証なしでの日本への入国は出来なくなります。
問16 ビジネスマンや留学生等,同措置により多大な影響を受ける人間も出てくることが見込まれますが,例外はないのでしょうか?
○商用・知人訪問・留学・観光などを目的としている場合については,例外は殆ど想定されていません。他方,人道的理由等特段の事情があると認められる場合については,当館にお尋ね下さい。
問17 現行保有している日本のビザは失効するのでしょうか?
○今回の「措置」がとられている3月9日午前0時から3月末日までの間(期間が更新されることもあり得ます)は,香港を含む在中国の日本大使館,総領事館で発給された一次・数次査証は,効力が停止されます。今回の「措置」の終了時点で有効な査証をお持ちの場合,上記期間後に使用可能になるかどうかについては,当館へお尋ね下さい。
問18 査証申請はいつまで行うことができるのでしょうか?また,査証発給,香港の査証免除の停止措置はいつまで続くのでしょうか?
○上記のとおり日本政府は水際対策等の措置をとっている状況ですので,3月9日(月)以降については,真に査証が必要となった際に改めて申請していただくようご案内しています。なお,査証審査期間については通常よりも時間を要することとなります。査証発給及び査証免除の停止措置の期限は3月末日ですが,更新される可能性があります。
出典:在香港日本国総領事館HP